わたなべブログ / blog

歯が割れていると言われたら、、、①

歯が割れる、、、、

昔から割れたら歯を抜きましょう*

と言われてきました。国家試験でも正解は抜歯です

ただ、最近は接着材料の進化などにより必ずしも抜歯一択とは限らなくなった。(日本歯科大学保存学教室の五十嵐教授とのパーソナルコミュニケーション)

確かに、、色々なオプションがあります。

(重度の虫歯や重度の歯周病の場合はダメですが、、、)

今回は、歯が割れるでも重度の垂直歯根破折のレスキューについて、、、

以前から根の治療を繰り返している方

レントゲンより、二重に見える像があります。

同業の方です

なんとか残したいと言っておりました

口の外で作業するために一旦丁寧に抜去を行います

縦に破れているのが確認できます

 

破折に加えて根先病変もあったため、先端の切除を行い。裏から漏れ出ない様に蓋をします

同時に歯の部分の再建を同日に行います

当日は縫合して固定

術直後 口腔外作業時間は20分程で、時間との戦いです

理由は長くなるので今度にします

5週間経ちました。まだ経過を慎重に観察していき、

これから、しっかり被せを安定させる為に部分矯正をしていきます

周囲の不透過像が出てきました。(骨になってくれるといいのですが)

患者さんは、術後2、3日で根の先の嫌な感じがしなくなったと言っておりました

(本日、歯周検査をしたところ、ポケット値が9ミリあったのが2ミリほどになり、破折部の再破折などなく生体が受け入れてくれたと思います。

 破折再植治療はよくやるのですが、奥歯の大きい歯はやらないことにしています。

(勤務していた時、1年くらいしか持たなかった為)