わたなべブログ / blog

15歳未満のお子さんの保護者の方へ

こんにちは!歯科衛生士のIです٩( ‘ω’ )و

フッ素塗布やクリーニングで歯科を受診するお子さんが増え、お口の健康に関心が高まっているなか、新たに保険治療に組み込まれたのが『口腔機能発達不全症』です。

15歳未満の小児で障害がないにも関わらず、食べる、話すなどの口の機能が十分に発達していない状態を言います。

現代では、多くの小児がうまくかめない、飲み込めない、発音がおかしい、口呼吸、いびきなど、口の機能に何らかの問題を持っています。小児期の口の機能の問題は、生涯にわたって様々な悪影響を全身に及ぼします。

口腔機能発達不全症は、患者数は非常に多いものの、本人や保護者も気づいていないことが多い傾向があります。

小児期に口の機能が発達しないと、噛み合わせや歯並びが悪くなるだけでなく、栄養摂取が不十分となったり、認知機能(記憶、思考、理解、学習、言語)が未発達になることがあります。

成人になってからも小児期の影響は続き、肥満、睡眠時無呼吸症候群、糖尿病の発症、高齢になってからのオーラルフレイル(口の機能低下)、誤嚥性肺炎、介護の要因となります。

検査では、保護者からの聞き取りのほか、噛み合わせや呼吸の状態、歯並びやのどの形態、口を閉じる力や舌の力の測定を行います。

2020年の診療報酬改定により、口唇閉鎖力検査が健康保険適応にならました。わたなべ歯科でも検査を行っていますので、お気軽にご相談ください。